1st Step
目安:5-8才
赤ちゃんはどうしたらできるの?
赤ちゃんはどこからくるの?
男の子と女の子のからだはどうして違うの?
この年代の子どもたちは純粋な好奇心でいっぱいです。
急に聞かれてつい「そんなこと知らなくていいの!」と怒ってしまったり、はぐらかしてしまったりすると子供は
「聞いたらいけないこと」「触れてはいけない話題」と思ってしまい、その後聞いてくれなくなってしまいます。
こうして「おうちで性の話はタブー」としてしまうのではなく「いい質問だね!」と受け止めてあげることが大切です。
どう答えていいのかわからなかったときは
「うまく説明できないから調べておくね」
「一緒に本を読んでみようか」と提案し
一緒に子供向けの絵本を読むのも良いでしょう。
子どもたちはいやらしい気持ちなど一切なく純粋に「知りたい」のです。
質問されたときが性教育を始める絶好のチャンス!
性犯罪の被害者にも加害者にも傍観者にもならいよう、そして万が一被害にあってしまったときにいち早く気付いて
あげられるよう、この頃からの性教育はとっても大切です。
※正しい知識を持つことで子ども自身がすぐに「被害にあった」と自覚することができます。
1st Stepで学ぶこと
所要時間は1コマ(約45分)です。
自分の体は自分だけのもの
男女の体の違いやプライベートソーンについて学びます。
赤ちゃんはどこからくるの?
精子と卵子が出会っておなかの中で育つ様子を学びます。
NO GO TELL
嫌なことをされそうになったとき、されてしまったときにどうしたらいいかを学びます。
多様性
いろんな人がいて、いろんな家族の形があることを学びます。
【参考資料】
2nd Step
目安:9-12才
この年代の子どもたちは二次性徴を迎え、恋愛感情の芽生えなど心身ともに大きく成長します。
子ども自身がその変化に戸惑ってしまうことも少なくありません。
自分に何が起こっているのかよくわからない、相談したいけど誰に相談していいかわからない。
今はインターネットで検索すれば玉石混交、いろんな情報が溢れています。
中には科学的に根拠がないもの、正しい解釈ではないものも多く含まれるので、間違った情報に出会ってしまう前に
しっかり学んでおくことが重要です。
2nd Stepで学ぶこと
心と体の変化
初潮や精通など様々な変化が訪れます。予め正しい知識を持つことで心身の変化をポジティブに受け入れていこう。
「セックス」ってなんだろう
「手をつなぐ」「ハグ」「キス」「セックス」どんなときになんの為にするのだろう?
妊娠、避妊、性感染症について学びます。
「同意」が大切
“No is no” ”Yes is yes” 自分、そして相手の気持ちを尊重することを学びます。
みんな違って、みんないい
心も体も人それぞれ。人と比べる必要はないよ。もし何か困っていること、悩みがあるときはどうすればいいのかを学びます。
【参考資料】
3rd Step
目安:12-15才
いよいよ「思春期」と呼ばれる時期に本格的に突入します。
反抗期を迎える子も少なくないはずです。
だんだんと家庭内でのコミュニケーションが取りづらくなるおうちもあるでしょう。
他者との関りが増える、深くなるこの多感な時期だからこそ、子どもたちに伝えたいことがたくさんあります。
どんな行動にどんなリスクが潜んでいるのか、どうしたらそれらを回避できるのかをより具体的に学んでいきます。
3rd Stepで学ぶこと
自分の言動に責任を持つ
「想像力」のトレーニング。「これしたらどうなるかな?」「こうしたらどうなるかな?」
想像力を働かせて回避できるリスクは回避しよう。
「性行動」に関するより具体的な知識
意図しない妊娠を避けるために、性感染症を予防するために、マスターベーション(セルフプレジャー)の注意点等
自分も相手も守るために必要な知識を学びます。
AV(アダルトビデオ)はフィクションです!
インターネットの普及により今は誰でも簡単にアダルトコンテンツへアクセスできてしまいます。
もうこれは時代の流れなので阻止することはほぼ不可能でしょう。ではどうすればいいのか。
「間違った情報を得る前に正しい知識を身に付ける」以外、方法はありません。
SOS
困ったときはSOS!どこに(誰に)どのように相談するか、みんなで考えてみよう。
【参考資料】
4th Step
目安:15-18才以上
日本では性的同意年齢は16才(2023年7月、110年振りに13才→16才に引き上げられました)、18才で成人です。
自立に向け、より主体的で責任ある判断が求められていきます。
今後の人生や将来のことを具体的に考え始める大切な時期に伝えておくべきことがたくさんあります。
4th Stepで学ぶこと
自立に向けて
心身ともに成熟し大人に近づいていきます。「大人になる」ということはどういうことなのか学びます。
プレコンセプションケア
コンセプション(Conception)は受胎。プレコンセプションケア(Preconception care)とは将来の妊娠を考えながら
女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うことです。
セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR:性と生殖に関する健康と権利)
「自分の人生を自分で選択できる、そんなあたりまえをすべての人に。」人権について学びます。
Enjoy!Safe SEX
性的同意はマスト!相手も自分も守りながらセクシュアリティを楽しもう。
【参考資料】
保護者向け
PTA、教職員など
日本では性教育が壮絶なバッシングを受けた過去があります。
「なぜ女性が妊娠するか」を学校で教えない…日本の性教育を世界最悪にした原因は旧統一教会にある
ここで日本の性教育の歩みは止まってしまいました。
日本では昔から「寝た子を起こすな」と言われてきました。今の時代、この考え方はどうでしょう?
子どもたちはもうすでに「起きている」のではないでしょうか?
起きている子どもたちを大人が見て見ぬふりをしていては自分を守る正しい知識を得ることはできません。
子どもたちは知れば知るほど「奔放」になるのではなく、知れば知るほど「慎重」になるのです。
性に関する知識やスキルだけではない「包括的性教育」とは? 今の日本に必要な理由
日本の若者はとても「自己肯定感」が低いという調査結果があります。
その理由として考えられているのが「性」へのネガティブな感情。
「性」の話は下品、恥ずかしい、タブー、などの刷り込みにより、ポジティブに捉えることができない。
特に月経がある女性は月経をネガティブに捉えてしまい、自己肯定感の低さが顕著です。
月経も上手くコントロールすることで普段と変わらないパフォーマンスが得られるということが日本ではあまり知られていません。
しかし私たち親世代も『性教育』なんて受けたことがないし、家では『性』の話なんてタブーだったというおうちが
多いのではないでしょうか。
だから「子どもに『性教育』を!」なんて言われても「いつ始めたらいいのか」「何から話したらいいのか」「何が正解なのか」
わからなくて戸惑うのは当然のことなのです。
性教育を始めるのに「早すぎる」ことは決してありません。
おむつを替えるとき、お風呂に入るとき、どんなときもちょっとした心掛けで自分を守る基礎が自然と身に付いてくれます。
小学校に上がる前、上がってから、そして二次性徴、思春期。
まずは私たち大人が学び、正しい知識を身に付けることが何より大事なことではないでしょうか。
【参考資料】
Q&A
Q 目安の年齢は必ず守らないとダメでしょうか?
A いいえ、あくまでも目安なのでお子さんの発達に合わせたステップをお選びください。
ご希望をお伺いし、カスタマイズできるところは対応いたします。
Q 「現役医師」と「医師以外」では何が違うのでしょうか?
A 現役医師の授業はセックス、妊娠、避妊、ピル、性感染症、マスターベーション(セルフプレジャー)やワクチンなど、
専門性・具体性が高い話が含まれるので中高生にとっては「今日から役立つ情報」として有益かと思います。
「専門性が高い」ということから金額設定が変わる、という点と、医師としての業務を行いながらなのでスケジュール
調整が難しかったりすることもあります。
しかし「医師以外」の講師が専門性が低いという訳ではありません。私自身、様々な講師の性教育を受講しましたが
性教育の「必要性」を学ぶなら医師以外、「具体的」に学ぶなら医師という印象です。
Q 1st Stepの所要時間は1コマとなっていますが対面希望の場合は?
A この年代の子どもが集中して話を聞けるのは1コマが限界です。
対面は2コマからお受けしているので1st Step×2コマ(別クラス)もしくは他のステップ(別クラス)と組み合わせて
いただく形になります。
Q 大人と子ども、一緒に受講することは可能ですか?
A 特に思春期のお子さんの中には保護者と一緒というのを嫌がる子もいますが、お子さんが嫌でなければぜひ保護者さま、
先生方も一緒に聞いていただきたいです。「全ての人」が性について学ぶことが重要と考えております。
その他ご不明点等ありましたらお気軽にご相談ください。
kosodateliteracy@gmail.com